一人用こたつ(ミニこたつ・就寝用コタツ)を使ってみた感想

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〈1〉はじめに

一人用こたつのイラスト


私は、以前から自室では「エアコン」と「300Wの電気ストーブ(カーボンヒーター)」を使ってきたのですが、その電気ストーブが少々熱すぎて困っていました。



それと同時に、2022年頃からの物価上昇の波を受けて、電気代、特に暖房費を節約したいと思うようになりました。

そこで、マイルドな暖かさで消費電力が少ない暖房器具を探し、2023年末に一人用こたつを購入しました。

市場には他にも、流行りのパネルヒーターや電気毛布などの暖房器具があり迷いましたが、一人用こたつのおかげで2つの問題は解決できました。

それに加え、就寝時に布団を温めることができ、使い心地に大変満足しています。

この記事では一人用こたつを購入するまでの経緯と、実際に一人用こたつを使って生活してみた感想や考えたことを書いています。

購入を迷われていたり、一人用こたつの情報を探されているあなたの参考になれば幸いです。



〈2〉解決したいことは「電気ストーブ熱すぎる問題」と「電気代の節約」


さて、今回解決したかったことの1つは、電気ストーブ(カーボンヒーター)が熱すぎるという問題です。


一人用こたつを買う前は、冬はエアコンと300Wの電気ストーブで過ごしてきました。

起床時や帰宅後など、室温が16~17℃以下のときエアコンを短時間使用して、室温が上がったらあとは電気ストーブを使用するというパターンです。

この電気ストーブは、熱が強いので電源を入れるとすぐに暖かくなります。

外から帰ってきて、冷え切った手や足先などを温めるときにはとても助かります。

しかし熱が強いがゆえに、当たっていると顔がヒリヒリするように感じ、長く当たっていると皮膚が赤くなったり、顔が火照ったりすることがあります。

かといって、ストーブの熱が当たっていないところは冷たいままだったり、熱さに耐えかねてストーブを離して置くと今度は肌寒いので、温まるためには多少の熱さを我慢する必要がありました。

そこで、「もっとマイルドな暖かさの暖房器具なら、じっくり温まることができるのでは」と考えました。



それから、もう1つ解決したいことは、光熱費・暖房費をもっと節約したいということです。

先ほどの「電気ストーブ熱すぎる問題」と「節約」を解決するには、ワット数の低い暖房器具にすれば、余分な熱さも電気代も下げられるのでは、と考えました。


〈3〉購入までの暖房器具の検討


消費電力の少ない暖房器具を探してみました。

希望は100W以下です。

電気ストーブ(カーボンヒーター)で見つけられた最少消費電力は200Wのものでした。

現在市場で流行りのパネルヒーターは、マイルドな暖かさだろうと想像できたのですが、消費電力は150W前後が主流のようでした。

探した中で一番消費電力が少ないのは電気ひざかけで、なんと5Wです。

5Wの温かさがどれほどなのか少々疑問ですが、低電磁波なのはいいなと思いました。

ただ、お値段はカタログ通販で10,000円(税抜)程で、失敗してもいいとは思えない価格なので今回はやめました。

電気毛布は50Wくらいで、私がいいなと思った電気毛布は、電磁波カットで素材が綿、タイマーやセンサー等の機能つきと、かなり高得点でした。

ですが、20,000円(税抜)でしたので保留しました。

そんなときに、たまたま行った店で一人用こたつが売られていて、なんと100Wでした。

実は一人用こたつは場所をとるかと思い、最初の方で候補から外していたのです。

でも、実物を見てみて、そこまで邪魔にならないなと思いました。

(大きさは幅25cm、奥行25cm、高さ22cmで、隣に置いたときに肘を置けるくらいの高さ)

そこで店員さんにお願いして通電してもらい、マイルドな暖かさであることを確認しました。

セールになっていたこともあり、思い切って購入しました。


〈4〉実際に使った感想と考えたこと


〈4-1〉暖かさと毛布について


一般的な大きいテーブルのこたつは600Wくらいのようなので、購入前は100Wの一人用こたつがちゃんと暖かいのか心配でした。

しかし、実際に使用してみて、心配は吹き飛びました。

一人用こたつは、600Wのテーブルこたつに比べるとマイルドで優しい暖かさですが、毛布や布団内をしっかり温めてくれます。

(毛布をかけた一人用こたつの横に温度計をおいて温度を測ったところ27.7℃、天面は38.9℃でした。)

むしろ私が欲しかったのは、この包まれるような暖かさだと実感し、これだけでも買ってよかったと感じました。

ルーティンとしては、起床時や部屋から離れて暖房を使っていなかった時、室温がだいたい16℃台になった時は、エアコンを少しだけ使います。

そうして室温が寒すぎない程度まで暖まったら、エアコンは切ります。

そのまま部屋で座って過ごすなら、基本的に一人用こたつだけです。

(※なお、私の住まいは寒冷地ではありませんので、寒冷地の方もそれで十分かはわかりません)

ただし、外出から帰ったときなどの冷え切った手足を温めるには、一人用こたつの威力だけでは少し足りないと感じます。

そういうときは、室温を上げるためにエアコン+手足を温めるために電気ストーブ、と一時的に両方使用しています。

また、部屋でストレッチなどをするときは毛布に入っていられないので、電気ストーブをつけます。

それと、こたつと一緒に使う毛布の話ですが、私はシングルサイズの綿毛布とそれより小さめの綿毛布を使用しています。

はじめは小さいサイズの綿毛布だけを使用していましたが、こたつにかけた毛布に自分が入ると、割と毛布に余裕がなくなってしまいます。

シングルサイズの毛布だとかなり余裕があります。

現在は、シングルサイズの綿毛布でこたつと自分の前面を、小さめサイズの綿毛布で自分の後面を覆ったりしています。

余談ですが、なぜ綿の毛布なのかというと、私が天然素材好きだからなのですが、綿の毛布は静電気が発生しにくいので乾燥する季節には良いです。


〈4-2〉節電に関して


節電に関しては、主に使用する暖房器具を300Wのものから100Wのものに変えたときの計算をしました。

電気料金を31円/kWh(税込)※1 とします。

実際には計算通りにはいかないと思いますが、ざっくりとした目安として参考にして下さい。


電気ストーブ


300W=0.3kW
1時間×0.3kW=0.3kWh

1日8時間の使用だとすると
8時間×0.3kW=2.4kWh

1日の電気代は
2.4kWh×31円=74.4円


一人用こたつ


100W=0.1kW
1時間×0.1kW=0.1kWh

1日8時間の使用だとすると
8時間×0.1kW=0.8kWh

1日の電気代は
0.8kWh×31円=24.8円


電気ストーブから一人用こたつに替えた場合の電気代の差額


74.4ー24.8=49.6円

1か月だと
49.6円×31日=1537.6円

5カ月(ひと冬)だと
1537.6円×5カ月=7688円

ひと冬で7688円はけっこうな差がありますね。

一人用こたつがもう一台買えるほどの額の計算になります。

こう見ると電気代の節約って馬鹿にならないですね。


※1…2022年7月に改定された現在の電力料金の目安
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&Aより
https://www.eftc.or.jp/qa/

〈4-3〉就寝時の使用


さて、部屋で座っているときに使う目的で購入した一人用こたつですが、説明書を見ると「就寝用コタツ」という名称でした。

就寝時、布団の足元に入れて使うことができます。

テーブル型のこたつと違って、コンパクトで持ち運びが手軽だからこその使い方と言えます。

(私が購入した一人用こたつは約2kg)

以前は冬に足先が冷えるので、寝るときに湯たんぽを使用していたのですが、毎晩湯を沸かして用意するのが面倒になり、いつの間にか使わなくなりました。

今回一人用こたつを買ったことで、布団を温めてから寝るようになり、ぬくぬくの布団に入る喜びを味わっています。

布団の中を温めることは、電気あんかにはできますが、電気ストーブにはできません。

しかし、電気あんかは部屋で過ごすときに電気ストーブや一人用こたつのような暖かさは提供できないでしょう。

一人用こたつは、電気あんかと電気ストーブ的な使い方のできる便利な暖房器具です。

ちなみに説明書によると、就寝時に使用する際は、子ども、高齢者、糖尿病の人、皮膚が弱い人、睡眠薬などの眠気を誘発する薬を服用している人、お酒をたくさん飲んだ時などは、低温やけどに特に注意して使用してくださいとのことでした。

酸素吸入器との併用もしてはいけないそうです。

私は今のところ、就寝前に一人用こたつで布団の中を温め、しばらく自分が布団に入る前にこたつを布団の外に出すようにしています。


〈4-4〉電源スイッチについて


私が購入した一人用こたつは、タイマーや電源オン・オフのスイッチがなく、電源を切るためにはプラグを抜く必要があります。

  • いつか、就寝時や外出するときなどにプラグを抜き忘れそう
  • 就寝時、一人用こたつで布団を温めて、布団から出ずに電源を切りたい

上記の理由から、対策を探しました。


スマートプラグは使用不可


まずスマートプラグの使用を検討しました。

スマートプラグを使えば、スマホを通してタイマーをかけたり音声で電源の入り切りができると考えていました。

しかし、調べてみると、音声などで遠隔操作をするプラグ(いわゆる「スマートプラグ」)は、電気用品安全法という法律で暖房器具には使えないことがわかりました。

残念ですが、別の方法を考えました。


スイッチ付き電源タップ、延長コード付スイッチ、コンセントタイマーを使う


他にプラグを抜かずに電源を切る方法は3つほど考えられました。

  • スイッチ付き電源タップを使う
  • 延長コード付きスイッチ(手元スイッチ)を使う
  • コンセントタイマーを使う

私の場合は、布団に入っているときにスイッチを切りたかったので、ベッドから手の届く範囲に上記のどれかを持ってくることになります。

私は、たまたま家にあったコンセントタイマーを使うことにしました。

これだとタイマーをセットしておくと、セットした時刻に一人用こたつの電源が切れるので切り忘れがありませんし、セットした時刻以外に電源を入れたり消したりしたいときは、「プログラム」ボタンの長押しをすればできます。

通電していると青いライトが点灯するので、視覚的に電源が入っているかの確認もしやすいので良いです。


〈4-5〉持ち運び、使い始めの匂いについて


就寝時の使用の項目でも書きましたが、一人用こたつは普通のテーブル付きのこたつと違って、簡単に持ち運びができます。

(私が購入した一人用こたつは約2kg)

コードが3mあるので、ベッドの頭側にあるコンセントを使用して一人用こたつを足元に置いても、コードに余裕があります。

デスクに向かっているときはデスクの足元に、床に座ってくつろぐ時は自分の隣に、ベッドの上でゴロゴロしたいときはベッド上に、などと自由な使い方ができるのも、かなり良い点だと感じました。

購入して使い始めは、しばらく発熱部分から匂いがしていました。

ですが、2~3日目くらいでだんだん匂いは薄れ、現在ではまったく気になりません。


〈5〉まとめ


ほんわりとした暖かさの「一人用こたつ」で、節電しつつ暖かく過ごせるよう問題解決できました。

一人用こたつを購入して

  • 電気ストーブが熱すぎるのでマイルドな温かさの暖房器具が欲しい
  • 電気代を節約したい

という問題を解決できました。

おまけに

  • 就寝時に布団内を暖めることができる
  • テーブルこたつにはやりにくかった、手軽に持ち運んで部屋の好きな場所で使える

という良いところも享受しています。

使ってみて感じたことは

  • エアコンや電気ストーブで一度暖めた部屋で座って過ごすときにちょうど良い暖かさ
  • セットで使う毛布や布団は必ずいる
  • 「電源スイッチがないタイプを買ったので、プラグの抜き忘れに注意。別売りのスイッチやコンセントタイマーをセットで使う。(始めからスイッチが付いているタイプの一人用こたつを買うのもあり)」

ということでした。

一人用こたつは熱すぎないので、まだ肌寒い春先や梅雨時期でも使えそうです。

この先も使うのが楽しみです。

ここまで読んで下さってありがとうございました。



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